3.   漢方薬の種類と飲み方

漢方薬の種類には、「煎じ薬(湯液)」、「散剤」、「丸剤」、「エキス剤」の4つのタイプがあります。

 

「煎じ薬」とは、生薬を水から煮出して作るものです。「葛根湯」など「~湯」とつく薬は、本来は煎じて飲む薬です。手」間はかかりますがその分効果も高く、細かい調整、すなわち“匙加減”ができるという利点があります。

 

「散剤」とは、生薬をそのまま挽いて粉末にしたもので、代表的な薬に「当帰芍薬散」があります。

 

「丸剤」とは、散剤に蜂蜜などを加え練り固めたもので、代表的な薬に「八味地黄丸」があります。

 

「エキス剤」とは、一度煎じた薬を加工してインスタントコーヒーのように顆粒状にしたり錠剤にしたものもので、効果は前3者に比べやや落ちるものの、手間がかからず携帯にも便利で味も飲みやすく、一番よく使われているタイプです。

 

漢方薬は、空腹時に温めて飲むのが効果的です。エキス剤をそのまま水で飲む人が多いですが、「味も香りも薬効のうち」といわれ、実際に同じ薬を湯に溶いて飲んだら効いた人もいます。