1.「漢方」とは

「漢方」という言葉はおなじみと思いますが、実は日本でしか通用しないことをご存じですか?

 

実際、中国で本場の「漢方薬」を買おうとして買えなかったという笑い話もあります。

 

「漢」は、古代中国を代表する時代の一つで、「漢字」「漢文」など、日本では中国由来のものに「漢」という文字がよくあてられます。

 

「漢方」とは、「漢」の「方」から来た医学という意味で、日本にオランダ医学が伝来した時、オランダから来た医学を「蘭方」と呼び区別したのがはじまりです。

 

ちなみに、中国には中医学、韓国には韓医学があり、どれもルーツは同じですが、それぞれその国独自の背景をもとに発展したものであり、似て非なるものです。

 

また、チベットやインドなどの医学も含めて広く「東洋医学」と呼ぶこともあります。